「GCDを回す」意味を知る

「GCDを回す」意味を知る

こんばんは! ジャスティス、ブレイクしてますか?

皆様、GCDという単語を聞いたことはありませんか?
「GCDを回す」という言い回しを聞いたことはありませんか?

手慣れた光の戦士には知っていて当然の知識ですが、戦闘に不慣れなプレイヤーだとGCD? ナニソレ? 新種のゲームボーイ? みたいに思われるかもしれません。現にFF14公式ジョブガイドではGCDという単語は用いられていないので、ゲーム上の情報だけですとGCDという単語を目にすること自体がほぼありません。それにも関わらず、スキル回しの話題になると必ずと言っていいほど出てくる単語です。

今回はこのGCDという単語の意味、GCDを回すとは何か、そしてGCDを回すことがどうして大事なのかを解説したいと思います。

GCDとは

GCDとはGlobal CoolDownの略称です。グローバルなクールダウンという意味になります。

クールダウンというのは、言い換えればリキャストタイムでして、要するに一定時間経過しないと次のスキルが使えませんよ、という意味になります。

じゃあグローバルとはなんぞや? となりますよね。例えば、学者で詠唱時間のないルインラを使用すると、詠唱時間がないので他のスキルを使えるはずなのに死炎法や蠱毒法などのスキルアイコンが灰色になって使えない状態になっていますよね。

ルインラを使った直後
(他スキルにもリキャストが発生している)

これは種類がウェポンスキル・魔法となっているスキルはリキャストタイムを共有しているという仕様に基づいている為です。ルインラ・死炎法・蠱毒法はいずれも魔法なので、詠唱がなくても連続して使用することが出来ません。複数スキルにまたがったリキャストタイムがある = グローバルである、という意味合いになっているのですね。

公式ジョブガイドより

アビリティについて

種類がウェポンスキル・魔法となっているスキル(GCDスキル)はリキャストタイムを共有している、と説明しました。ところがGCDスキルのリキャスト中にも使用できるスキルがあることにお気づきになるかと思います。

ルインラを使用した直後
(エナジードレインは使用可)

それは種類がアビリティとなっているスキルです。アビリティのリキャストはスキル個別に管理されています。ですからアビリティはGCDスキルのリキャスト中にも使用することが出来ます。これをアビリティを挟むという言い回しをされています。

公式ジョブガイドより

アビリティがスタックされていればスタック数だけ連打することもできます。ただしアビリティを使用する際におおよそ0.8秒前後の硬直が発生するので、一瞬で撃ち尽くすようなことはできません。

GCDを回す、とは

種類がウェポンスキル・魔法となっているスキル(以後GCDスキルと記述)を、リキャストタイムを無駄にすることなく使用し続けることを指します。これはGCDスキルを使用した際にスキルアイコンのリキャストタイム回復ゲージが回転しているように見えることが由来となっています。

ゲージが回っているように見える

逆にGCDスキルのリキャストが回復しきっているのに、GCDスキルを使用していない時間が発生している。こうなると、リキャストタイム回復ゲージの回転が止まっているように見える、すなわちGCDが止まっている・つっかえている、という表現になります。

GCDを回すことがどうして大事なのか

答えは単純。GCDをうまく回すと打てるスキル回数が増えるから。逆に言えばGCDをうまく回せないと打てるスキル回数が減るからです。

これを学者のスキルで例えてみましょう。エーテルフローが3スタックあり、転化・エーテルフローのリキャストも回復しているので、頑張ればエナジードレインが9連発できる状況にあるとします。そこでGCDスキルを死炎法・ルインラの2種用いた場合、1分間で最も火力が出る回しは何か?を考えてみます。

前提

使用するGCDスキル(リキャストは2.4秒と仮定)

  • 死炎法
  • ルインラ

使用するアビリティ(硬直は0.8秒と仮定)

  • エナジードレイン
  • エーテルフロー
  • 転化

状態

  • エーテルフローが3スタック済み
  • エーテルフローと転化のリキャストは回復済み
  • 転化のため、妖精は召喚済みとする
スキル回し検証の前提

ケース1.

GCDスキルのうち、威力の高い死炎法をメインに撃ちながら、合間にエナジードレイン他アビリティを差し込むようにします。

このスキル回しの場合、死炎法を21回・ルインラを1回撃っています。

ケース2.

アビリティをルインラの合間に挟み込むようにします。アビリティを使い尽くした後、死炎法を撃ち続けるようにします。

このスキル回しの場合、死炎法を15回・ルインラを10回撃っています。

ケース3.

この際エナジードレインのリキャスト3秒を度外視して考え、開幕にアビリティを撃ち尽くし、残り時間で死炎法をひたすら撃ち続けます。

※実際のゲーム内ではこの回しはできませんョ!

このスキル回しの場合、死炎法を21回・ルインラを1回撃っています。

結果

いずれのケースもエナジードレインを撃つ回数は9回と同じなので、ダメージの差が出るのは死炎法とルインラの使用回数となります。

ケース1, 3共に死炎法21回・ルインラ1回、ケース2では死炎法15回、ルインラ10回という結果になっています。ではどちらのケースの方が総合威力は高いのでしょうか?

  • ケース1,3
    • 死炎法21回 × 威力280 = 5,880
    • ルインラ1回 × 威力200 = 200
    • エナジードレイン9回 × 威力150 = 1,350
    • 合計威力7,430
  • ケース2
    • 死炎法15回 × 威力280 = 4,200
    • ルインラ10回 × 威力200 = 2,000
    • エナジードレイン9回 × 威力150 = 1,350
    • 合計威力7,550

結果、ケース2は威力の高い死炎法を撃つ回数が少ないにもかかわらず、GCDスキルの手数の差によりケース1, 3を上回る合計威力を出すことができる、ということが判明しました。

一見、軽微な差であるように見えますが、実際はGCDスキルもアビリティも種類がもっと豊富であり、戦闘時間も長くなりますので、GCDを回す意識の有無で差は顕著に広がります。

GCDを回すために必要なこと

では「GCDを回す」為にはどうすればよいのでしょうか。

まずアビリティはGCD中に使用することが大原則になります。

詠唱職でアビリティを使用したい場合、ルインラやディアなどInstant(無詠唱)のGCDスキルを用い、アビリティを挟み込む機会を作ってしまいましょう。 迅速魔を使用してInstant化することでGCDリキャスト中にアビリティを挟み込む状況を作り出すテクニックもあります。

迅速魔で死炎法をInstant化し、アビリティを挟む例

またGCDリキャスト中に挟み込めるアビリティは基本1~2つまでです。GCDリキャスト中にアビリティを3個以上挟むことはまず考えなくてよいと思って差支えありません。

そしてGCDスキルを連続して撃つ際、先行入力を意識してスキルアイコンを押せることが望ましいです。先行入力と聞いてピンと来ない方は、次に撃つスキルは連打しておけばOKだと思っていただいて差支えありません。やはりピンと来ない方はFF14プレイヤーの攻略動画などを見てみましょう。上手い人はみんな、スキルアイコンを連打している様子が分かるかと思います。


まとめ

長らく語ってきましたが、GCDについて意識しておくべきことは単純!

  • 「GCDを回す」とはウェポンスキル・魔法を絶え間なく撃ち続けること
  • アビリティはInstant GCDスキルの合間に使用する
  • 合間に挟みこめるアビリティは1~2個

「GCDを回す」ことを意識する必要があるのはDPSだけではありません。タンクも、ヒーラーも同様です。GCDについて知らなかった~、という方は是非これからは「GCDを回す」ことを意識してみると良いでしょう。劇的に、ダメージが出せるようになりますよ。